―酒断ちから飲酒へ―

―酒断ちから飲酒へ―

 

9日間の短い期間ではあったが、酒を断っていた。

10日目にして再飲酒となったわけであるが、この1回の飲酒が、酒を抜いていた体に与えた影響をお話ししたい。

 

なお、この時の飲酒量はジンソーダ約10杯、日本酒2合くらいである。夕飯をまともに食べず、すきっ腹に酒を流し込んでいたこともあり、酔いが回るのが早かった。

23時半頃に空腹に耐えかね、松屋でハンバーグ定食を食べるという荒業も行った。ちなみに。

 

 

■体への影響

まず、スッキリしていた顔の表情は一瞬にして曇った。瞼はぼんやりと膨れ上がり、目はトロンと疲れた様相を帯びる。酒の影響だけではなく、遊び疲れが一要因になっているとは推測できるが、それにしても恐ろしい。

 

次に腹周りのぜい肉であるが、目に見える著しい変化はなかった。腹肉をつまんでも、前日のプニ感と大差はない。ただ、なんと表現すればよいか、、、これは個人の感覚的なものではあるが、明らかに圧迫感、脂肪の重みによる鈍重感がまとわりついていた。

 

胃腸については、胃の状態は最悪。吐き気にこそ襲われなかったが、消化不良による胃のだるさ、食欲の減退は強く認められた。昼食をとることにさえ、抵抗を覚えた。

また、腸については一日中軽い下痢を繰り返した。それまで酒抜きによる便秘が続いていたので、好都合と捉えることもできるが、やはり体にダメージがきているのは間違いない。

 

 

■思考面への影響

当たり前のことであるが、寝起きは散々であった。午前中は軽い頭痛に悩まされ、何もする気が起きない。能動的な行為は苦痛でしかなく、受動的なものにすがるしかなかった。

たまたま休日であったためアマゾンプライムで映画を見始めたが、どうにも集中できない。無意識に昨晩飲酒中の会話内容を反芻し、痛飲したことに対する後悔が幾度となく頭の中を駆け巡る。

もはや受動的な行為であってもまともに対応できない状態であった。

 

思考力に関しては、思考力の高低を言及する以前に、そもそも思考をすることが億劫であった。酒断ち期間中の思考に対するワクワク感は完全に喪失していた。

また、感情面でも極めてネガティブであった。平生から継続飲酒を続けていれば、痛飲した翌日でもそれほど感情の起伏は生じないのかもしれない。(もちろんこれは悪癖には違いないのだが)

しかしながら、わずか9日間とはいえども酒を断ち、脳・体調面で一定の爽快感を得ていた。このようなプラス状況からの暗転、不快感への墜落には、感情が過剰に反応し、憂鬱感を増長した。

 

 

■今後の対応

まず酒を控えるということを客観視する目的でこのブログを開始した。

9日間の断酒により得ることができた効果は大きかった。これは飲酒を控えるという意思を強力にバックアップしてくれるものである。

一方で、酒との付き合い方についても示唆を与えてくれた。

 

「酒を控える」という表現は非常に玉虫色であり、どうにも茫洋としている。つまり、「禁酒」や「断酒」という名言ではなく、日本人が好きな曖昧さを包含した言い方なのである。

そもそも飲酒が好きで、飲酒行為自体を完全にストップする気は今のところない。朋訪ねてくれば酒食で歓待し、大いに楽しみたいという気持ちはどうしても残る。だから、長期間にわたる「禁酒」や「断酒」は正直辛い。だから「酒を控える」ということにした。

ただ、今回の一件で分かったことであるが、期間を定めずに短期断酒⇒折に触れて飲酒という流れは、喪明けの痛飲であまり良くないような気がする。

もちろん飲酒総量は激減するのであるから、健康面ではこれまでより大いに改善期待ができる。

が、結局のところどっちつかずという心情的なしこりが残り、自分の小賢しさに軽く失望しているのである。

 

過去、ドランカーの諸先輩方が酒との付き合い方に苦悩されてきたのも理解できる。

当面はこんなことを繰り返すのかもしれないが、それはそれで体調、心情の変化をウォッチすることができ、記事のネタになるかもしれない。(と、一応自己弁護しておく)

 

 

Moriss